『高速道路に信号ないの?』→6歳児への答え方
息子がふと、こんな質問を投げかけてきました。
「高速道路に信号はないの?」
大人が相手であれば
『交差点がないからだよ』
の一言で済んでしまいますが・・・
どう答えるべきか・・・
背景を理解して、相手の立場に立った回答を
今回の質問者は、6歳、4月から小学生になる息子です。
特別な訓練を受けているわけでもないため
まず、交差点、という言葉が理解できません。
ですので
例えば〇〇公園が角にある信号のある道路だよ。
などと具体的な例を挙げると、ふむふむ、という顔をします。
ですが、交差点、という言葉が理解できても
交差点がない = 信号機が必要ない
というのは、6歳の息子にとっては理論が飛躍しすぎます。
ですので
①交差点がない
②車と車がみんな同じ方向を走っている
③決まりがなくてもぶつからない
ということをゆっくり丁寧に説明します。
すると、「なるほど!」となりました。
多少は理解できたようです。
専門家のありがちな対応
例えばこれを私達の仕事の場面で考えると・・
『交差点があるから』
という一言で済ましているケースが多々あります。
けれども、悪意があるケースは少ないと思っていて
誠心誠意対応されているような先生であっても
どうしても専門用語が多くなってしまう場合があります。
相手の立場を考えて
“意識的に”
言葉の選び方、説明の順序を工夫する必要があると思います。
相続の仕事では特に大事
相続の仕事においては特に
相手の立場に立つことの必要性を感じます。
例えば相続税の申告が必要なケースであっても
・相続人は相続税の申告が初めて
・税理士のような専門家と話すのも初めて
・被相続人(亡くなられた方)の財産の状況もご存じない
etc.
なにより
身近な方が亡くなられてやることがたくさんある
しかもどれも初めて触れることばかり
とても大変な状況に置かれているケースがほとんどです。
例えば
『10カ月後の〇月〇日までに申告が必要です』
と言われても、申告、という言葉も耳慣れない言葉です。
『おじいちゃんがどれぐらいの財産がありいくらの相続税額を払うか
という書類を税務署に提出し、相続税を支払う』
ということまで嚙み砕いて説明する必要があります。
(さすがに申告納税方式の説明を細かくする必要はないと思いますが)
相続の仕事では特に、留意する必要がある、と考えています。
~ちなみに~
高速道路に信号はない、という話ですが、
翌々日に税理士会の入会式に向かう途中、
高速道路上の信号機に遭遇してしまいました。
(美女木ジャンクション)
例外までもれなく説明するのかどうかも
時と場合によりますね。
