先週より盛り上がっております年収の壁に対する対策の話題。
「年収の壁・支援強化パッケージ」においては、助成金についても社会保険適用促進手当についても、きちんとした取り扱いについて公式に通知が出ていない状況です。
ですので先週発表された情報をしっかり把握したいと思います。
年収の壁・支援強化パッケージの目的
成長と分配の好循環を目指す
企業の成長→賃上げ→消費の循環に繋げていきたい。
賃上げの流れを普及させるには、可能な限り労働参加できる環境が必要である。
人手不足の解消
本人の希望に応じた可能な限り労働参加できる環境が、人手不足の対応にもつながること。
→いわゆる 106 万円・130 万円の壁を意識せずに働くことが可能となる環境づくり
課題解決策
「106万円の壁」対応
健康保険・厚生年金に加入しても手取りを減らさない取組
・キャリアップ助成金
・社会保険料の算定対象としない社会保険適用促進手当の支給
「130万円の壁」対応
収入が一時的に上がっても(130万円を超えてしまっても)、引き続き被扶養者認定が可能となる仕組み
(事業主の証明が必要)
※この他に企業の配偶者手当の見直しを促進することが挙げられています。
この改革で年収の壁を意識しないで働くことを希望する人がどれくらい増えるのでしょうか。
今まで何度も議論となっておりますが、国民健康保険には存在しない「第3号被扶養者」の制度。この制度自体を見直ししないといけない時期になっているのではないでしょうか。
「第3号被扶養者」の制度の壁を壊すことは、果たしてできるのでしょうかね。